知的財産権の侵害において弁護士が対応できることとは
インターネットやデジタル技術の発展により、音楽・映像・ソフトウェア・デザインなどの知的財産は、かつてよりも簡単にコピー・拡散される時代になりました。
それに関連して、知的財産権の侵害トラブルも増加しています。
今回は、知的財産権侵害に直面した際に弁護士がどのような対応を行えるのか、その具体的な内容を見ていきます。
弁護士が対応できる主な業務
知的財産権の侵害に関連して、弁護士が対応できるのは以下のような業務です。
- 権利侵害の有無の調査・法律的評価
- 差止請求・損害賠償請求
- 交渉・和解のサポート
- 仮処分の申立
- 刑事告訴のサポート
- 侵害防止のための契約書チェック
それぞれ確認していきましょう。
権利侵害の有無の調査・法律的評価
弁護士は、対象となる行為が本当に知的財産権の侵害に該当するのかを調査・評価します。
- 著作権侵害に該当するかどうか
- 商標や特許の権利範囲に含まれるか
- 「引用」として適法に扱えるか
法的根拠に基づいて整理してもらえるため、被害者側が感情的に動いてしまうリスクを防止できます。
差止請求・損害賠償請求
侵害が明らかである場合、弁護士は加害者に対して差止請求や損害賠償請求を行えます。
内容証明郵便での警告書送付から、訴訟提起に至るまでさまざまな方法があります。
交渉・和解のサポート
知的財産権侵害の紛争は、必ずしも裁判で解決する必要はありません。
むしろ、ビジネス上の関係を考慮して交渉で和解に至るケースも多くあります。
弁護士は代理人として相手方と交渉し、依頼者にとって有利な条件での解決を目指します。
仮処分の申立
緊急性がある場合には、裁判所に対して仮処分命令を申し立てることも可能です。
たとえば、侵害品の販売をすぐに止めなければ被害が拡大してしまうような場合、仮処分により早期に販売差止を実現できます。
刑事告訴のサポート
著作権法や商標法などに違反する行為は、刑事罰の対象となる場合もあります。
弁護士は、被害届や告訴状の作成を支援し、警察や検察への対応をサポートします。
侵害防止のための契約書チェック
将来のトラブルを予防するために、ライセンス契約や秘密保持契約(NDA)、共同開発契約などの契約書を弁護士にチェックしてもらうのも重要です。
事前に法的リスクを潰しておくことで、知的財産権を守る体制を整えられます。
まとめ
知的財産は、企業や個人の大切な資産です。
侵害を放置すれば経済的損失やブランド毀損につながりかねません。
しかし無理に独力で交渉すると、かえって解決が難しくなる可能性があります。
少しでも不安を感じたら、早めに弁護士へ相談することをおすすめします。
当事務所が提供する基礎知識
-
国家賠償請求・訴訟と...
国家賠償とは、公務員が違法な行政行為をしたところ、私人に損害をもたらした場合に、国または地方公共団体が賠償をすることをいいます。民事訴訟の一種とされていて、具体的な内容は国家賠償法に定められています。 国家賠償 […]
-
借金がある場合の財産...
離婚に伴い、夫婦間で取り決めなければならない事項として、財産分与が挙げられます。財産分与とは、夫婦が婚姻期間中に形成した財産を離婚時に分配する手続のことをいいます。もし借金がある場合には、財産分与にどのような影響を及ぼす […]
-
契約書作成とリーガル...
「民法改正に合わせて契約書を見直したいと取引先から言われたが、どのような点を直せばよいのか分からない。」「取引基本契約書は主に取引先に作成してもらっているが、問題はないだろうか。」契約書について、こうしたお悩みをお持ちの […]
-
訴訟・紛争解決
「納品した製品について顧客とトラブルになっている。法的な手段に訴えるといわれているが、どう対応すれば良いだろうか。」「元従業員が社内の秘密情報を競合他社に持ち込んだ可能性がある。重要な情報だったが、損害賠償は請求できるだ […]
-
医療機関との訴訟対応
医師の医療過誤が疑われる場合や、治療結果に納得がいかない方が、医療機関との訴訟をご検討する際に、重要なポイントをいくつかご紹介いたします。 まず一つは、医療裁判はとても立証が難しいということです。これは医学・医 […]
-
労働法務
「ハラスメントに関する法律が制定されたと聞いたが、業務にどのような影響があるだろうか。」「就業態度の悪い社員に対しては、どのような処分をすることができるだろうか。」労働関係のこうしたお悩みをお持ちの方は決して少なくありま […]
よく検索されるキーワード
-
- 顧問弁護士 和歌山 弁護士 相談
- 相続 京都 弁護士 相談
- 相続 滋賀 弁護士 相談
- 医療過誤 堺市 弁護士 相談
- 交通事故 滋賀 弁護士 相談
- 不動産トラブル 滋賀 弁護士 相談
- 会社倒産 大阪市 弁護士 相談
- 遺言作成 大 弁護士 相談
- 行政問題 大阪市 弁護士 相談
- 遺言作成 吹田市 弁護士 相談
- 会社倒産 奈良 弁護士 相談
- 事業承継 兵庫 弁護士 相談
- 顧問弁護士 堺市 弁護士 相談
- 事業承継 奈良 弁護士 相談
- 交通事故 吹田市 弁護士 相談
- 企業法務 兵庫 弁護士 相談
- 行政問題 大 弁護士 相談
- 事業承継 堺市 弁護士 相談
- 企業法務 大 弁護士 相談
- 離婚 滋賀 弁護士 相談
弁護士紹介
どんなお悩みでも、一人で悩まずにまずはご相談ください。
初回法律相談は30分まで無料で対応させていただいております。また、事前のご予約があれば土日祝日、夜間でも相談可能です。お仕事の関係で平日・日中に来所することが難しい方は、お気軽にお問い合わせください。
セカンドオピニンオンとして当事務所をご利用いただくことも可能です。
弁護士 有田 和生(アリタ カズキ)
-
- 所属団体
-
大阪弁護士会
-
- 経歴
-
1997年 3月 智辯学園和歌山高校 卒業
2001年 3月 立命館大学法学部 卒業
2008年 3月 大阪大学大学院 高等司法研究科 修了
2009年 12月 弁護士登録(大阪弁護士会)
弁護士 權野 裕介(ゴンノ ユウスケ)
-
- 所属団体
-
大阪弁護士会
-
- 経歴
-
2000年 3月 大阪府立三国丘高校 卒業
2005年 3月 大阪大学法学部 卒業
2008年 3月 大阪大学大学院 高等司法研究科 修了
2009年 12月 弁護士登録(大阪弁護士会)
弁護士 常谷 麻子(ツネヤ アサコ)
-
- 所属団体
-
大阪弁護士会
-
- 経歴
-
2000年 3月 北海道立釧路湖陵高校 卒業
2005年 3月 大阪大学法学部 卒業
2008年 3月 大阪市立大学大学院 法曹養成専攻 修了
2008年 12月 弁護士登録(札幌→和歌山→大阪弁護士会)
2012年 9月 和歌山市 任期付公務員弁護士
2016年 4月 近畿財務局 任期付公務員弁護士
2020年 4月 茨木市 短期任期付公務員弁護士
その他公務
大阪市行政不服審査会 委員
大阪労働局公共調達監視委員会 委員
事務所概要
- 01法テラス無料相談対応可能
- 02地下鉄四つ橋線肥後橋駅から徒歩1分
- 03相談は完全個室で対応いたします。(12名まで対応可能)
| 名称 | 土佐堀通り法律事務所 |
|---|---|
| 所在地 | 〒550-0002 大阪府大阪市西区江戸堀1-15-27 アルテビル肥後橋5階 |
| TEL | 06-6479-1223 |
| FAX | 06-6479-1224 |
| 対応時間 | 9:00~18:30(事前予約で時間外対応可能です) |
| 定休日 | 土・日・祝(事前予約で休日も対応可能です) |