【弁護士が解説】養育費の取り決めを公正証書に残すべき理由
養育費について父母間で取り決めを行っても、養育費が支払われないというトラブルは多いです。
養育費は一般に、支払期間が長期にわたるので、その分未払い問題が発生しやすいのです。
養育費未払いの対策としては、養育費の取り決めを公正証書に残しておくことが重要です。
本稿では、養育費の取り決めを公正証書に残しておくべき理由について解説します。
公正証書について
公正証書とは、法律の専門家である公証役場の公証人に作成してもらう文書のことです。
作成の際には、当事者それぞれが公証人の前で内容を確認しながら作成します。
また、作成された公正証書は公証役場に20年間保管されるので、相手による偽造・破棄が行われる恐れもありません。
このように、公正証書は、信用性の高い文書であり、当事者は、後日公正証書に記された合意内容について争いにくくなります。
養育費の取り決めに際して公正証書を作成するメリット
養育費の取り決めに際して公正証書を作成するメリットとしては、大きく以下の3つが挙げられます。
①裁判手続を経ることなく配偶者の財産を差し押さえられる
公正証書という形で取り決めの内容を残しておくことで、後日養育費の不払いが生じたときに、公正証書にしたがって強制執行の手続を行うことができます。
具体的には、裁判手続によることなく、相手の給与、預貯金などといった財産を差し押さえ、それらを換価することで不払いとなった養育費の回収を行うことができます。
②後日、養育費に関する合意内容について当事者間で揉めることを防止できる
先に説明したように、公正証書は、当事者間の合意を確定的なものとする信用性の高い証拠です。
したがって、養育費の金額などについて後日当事者で話が食い違っても、公正証書の記載内容を確認することで、トラブルを早期に解決することができます。
③財産開示手続が利用できる
財産開示手続とは、養育費を支払っていない相手を裁判所に呼び出して、自己の財産について陳述をさせ、財産を特定する手続です。
2020年の民事執行法改正により、調停、審判、裁判などの手続きで養育費を取り決めた者に加えて、公正証書で養育費を取り決めた者についても財産開示手続を利用できるようになりました。
また、改正により、財産開示手続に応じなかった場合の刑罰が重くなったことから、より実効性のある手続となることが期待されています。
離婚に関することでお困りの方は、土佐堀通り法律事務所までご相談ください
以上のように、養育費の取り決めを行う際には、公正証書に取り決めた内容を残しておくことが望ましいです。
土佐堀通り法律事務所では、養育費の取り決め、および、取り決めた内容に関する公正証書の作成のサポートなど、幅広い対応を行っております。
離婚に関することでお困りの方は、一度当事務所までご相談ください。
当事務所が提供する基礎知識
-
国家賠償請求・訴訟と...
国家賠償とは、公務員が違法な行政行為をしたところ、私人に損害をもたらした場合に、国または地方公共団体が賠償をすることをいいます。民事訴訟の一種とされていて、具体的な内容は国家賠償法に定められています。 国家賠償 […]
-
医療過誤訴訟の流れに...
医療過誤、または医師の説明義務違反により、納得のいかない結果が発生した場合、どのような流れで訴訟を提起するのでしょうか。 最初に重要となるのは、情報収集・証拠収集です。医療過誤訴訟というのはとても難しい訴訟類型 […]
-
遺言書の効果的な作成...
遺言とは、生前に、自分が亡くなった後にどうするかという意思を死後に法律関係上反映させるために遺す書面です。一般には「ゆいごん」とも読みますが、法律用語としては「いごん」と読みます。こうした言葉の使い分けは、遺言(ゆいごん […]
-
離婚時に請求できるお...
「専業主婦だが離婚を考えている。経済的に不安だが、離婚でどれ位のお金を支払ってもらえるのだろうか。」「生活費がないため別居に踏み切れずにいる。どうにか別居できないだろうか。」離婚時のお金に関してこうしたお悩みをお持ちの方 […]
-
【弁護士が解説】離婚...
離婚を考えているが相手が離婚に応じてくれないという方や、親権について話がまとまらず協議離婚できないという方はいらっしゃるでしょう。そうした方が利用できる制度として離婚調停があります。しかし、離婚調停はどのような流れで行わ […]
-
遺産相続をめぐって親...
遺産相続は、ご家族や親族の方が亡くなると必ず生じるとても身近な法律問題です。突然、相続財産がどれくらいあるか、相続人間でどのように分けるかということを話し合って決めなければならず、またお金に関わることですので、言い争いや […]
よく検索されるキーワード
-
- 企業法務 堺市 弁護士 相談
- 顧問弁護士 豊中市 弁護士 相談
- 医療過誤 和歌山 弁護士 相談
- 金銭トラブル 大阪市 弁護士 相談
- 離婚 堺市 弁護士 相談
- 会社倒産 京都 弁護士 相談
- 医療過誤 大 弁護士 相談
- 会社倒産 滋賀 弁護士 相談
- 金銭トラブル 京都 弁護士 相談
- 不動産トラブル 滋賀 弁護士 相談
- 顧問弁護士 兵庫 弁護士 相談
- 不動産トラブル 和歌山 弁護士 相談
- 交通事故 京都 弁護士 相談
- 行政問題 滋賀 弁護士 相談
- 会社倒産 吹田市 弁護士 相談
- 会社倒産 奈良 弁護士 相談
- 行政問題 大阪市 弁護士 相談
- 行政問題 豊中市 弁護士 相談
- 顧問弁護士 奈良 弁護士 相談
- 相続 滋賀 弁護士 相談
弁護士紹介
どんなお悩みでも、一人で悩まずにまずはご相談ください。
初回法律相談は30分まで無料で対応させていただいております。また、事前のご予約があれば土日祝日、夜間でも相談可能です。お仕事の関係で平日・日中に来所することが難しい方は、お気軽にお問い合わせください。
セカンドオピニンオンとして当事務所をご利用いただくことも可能です。
弁護士 有田 和生(アリタ カズキ)

-
- 所属団体
-
大阪弁護士会
-
- 経歴
-
1997年 3月 智辯学園和歌山高校 卒業
2001年 3月 立命館大学法学部 卒業
2008年 3月 大阪大学大学院 高等司法研究科 修了
2009年 12月 弁護士登録(大阪弁護士会)
弁護士 權野 裕介(ゴンノ ユウスケ)

-
- 所属団体
-
大阪弁護士会
-
- 経歴
-
2000年 3月 大阪府立三国丘高校 卒業
2005年 3月 大阪大学法学部 卒業
2008年 3月 大阪大学大学院 高等司法研究科 修了
2009年 12月 弁護士登録(大阪弁護士会)
弁護士 常谷 麻子(ツネヤ アサコ)

-
- 所属団体
-
大阪弁護士会
-
- 経歴
-
2000年 3月 北海道立釧路湖陵高校 卒業
2005年 3月 大阪大学法学部 卒業
2008年 3月 大阪市立大学大学院 法曹養成専攻 修了
2008年 12月 弁護士登録(札幌→和歌山→大阪弁護士会)
2012年 9月 和歌山市 任期付公務員弁護士
2016年 4月 近畿財務局 任期付公務員弁護士
2020年 4月 茨木市 短期任期付公務員弁護士
その他公務
大阪市行政不服審査会 委員
大阪労働局公共調達監視委員会 委員
事務所概要
- 01法テラス無料相談対応可能
- 02地下鉄四つ橋線肥後橋駅から徒歩1分
- 03相談は完全個室で対応いたします。(12名まで対応可能)

名称 | 土佐堀通り法律事務所 |
---|---|
所在地 | 〒550-0002 大阪府大阪市西区江戸堀1-15-27 アルテビル肥後橋5階 |
TEL | 06-6479-1223 |
FAX | 06-6479-1224 |
対応時間 | 9:00~18:30(事前予約で時間外対応可能です) |
定休日 | 土・日・祝(事前予約で休日も対応可能です) |