離婚時に請求できるお金とは｜財産分与や婚姻費用について

「専業主婦だが離婚を考えている。経済的に不安だが、離婚でどれ位のお金を支払ってもらえるのだろうか。」
「生活費がないため別居に踏み切れずにいる。どうにか別居できないだろうか。」
離婚時のお金に関してこうしたお悩みをお持ちの方は決して少なくありません。

このページでは、離婚に関する様々なテーマのなかから、財産分与と婚姻費用に焦点をあててご説明いたします。

■財産分与とは
財産分与とは、結婚してから離婚するまでの間に夫婦が共同で築いた財産を、それぞれのものへと分配することをさします。
財産分与の対象となる財産は共有財産とよばれ、夫婦共有の預貯金や住宅、自動車のほか、負の財産として住宅ローンをはじめとした借金、厚生年金も含まれます。
現在の財産分与の主流な方法は、清算的財産分与と呼ばれる方法で、原則として夫婦それぞれ2分の１ずつ共有財産を分け合います。
この財産分与の方法は、一方が専業主婦（主夫）の場合であっても変わりません。理由としては、専業主婦（主夫）が家庭内での役割を受け持ったためにもう一方が仕事に専念し収入を得ることができたと考えられるためです。

■婚姻費用とは
婚姻費用とは、結婚している間に発生する生活費全般のことをさします。
夫婦は結婚している間その生活費を分担しあう義務があり、夫婦が同じレベルの生活を送れるようにする必要があります。
そのため、夫婦で収入が多い側は、別居期間中であっても、婚姻費用として生活費を相手に送る必要があります。これは、離婚に向けて別居している間でも変わりません。

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