遺産相続をめぐって親族間で紛争が起きている場合

遺産相続は、ご家族や親族の方が亡くなると必ず生じるとても身近な法律問題です。突然、相続財産がどれくらいあるか、相続人間でどのように分けるかということを話し合って決めなければならず、またお金に関わることですので、言い争いや紛争が発生してしまうことが残念ながらよくあります。そして、相続に関する紛争は、遺産総額の大小に関わらず起きますし、問題の種類や、解決方法はそれぞれの家族の事情によっても様々です。

具体的な問題としてよく生じるのは、遺産分割で、誰にどれくらい財産を分けるかという問題です。例えば、亡くなった方(被相続人)との関わり合いの程度(介護をしていた等)や、事業を受け継ぐ場合など、それぞれのご事情によって紛争が生じる場合もあります。また、例えば半分ずつ分割するという方針を立てても、不動産は分割することができませんから、預金残高が100万円、評価額約2000万円の不動産があるという場合、一体どのように分割するのか、という内容で紛争になることもあります。紛争に決着がつかないと、裁判所を通した解決(調停や裁判など)を図ることもあります。

紛争になった場合でも、相続人というのは家族や親族ですから、なるべく穏やかで円満な解決が今後のことを考えても望ましいでしょう。紛争になりそうだ、あるいはなってしまったという場合は、第三者が間に入った方が、やりとりもスムーズですし、専門家の助言のもとで法的観点を交える方がより実効的でスムーズな解決につながります。お悩みの方は、なるべく早く弁護士にご相談ください。

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